鍼灸治療は、
凝りや痛み・しびれ・慢性疾患に、副作用の心配なく、安心して長期的に継続できる、
自然治癒力を高める伝統的な治療法です。
1)なぜ鍼が効くの?
●凝りや痛みがあるところ、必ず筋肉が固くなっていたり、血液の流れが阻害され滞っているところがあります。
鍼はそこをピンポイントで刺激し、固く緊張した筋肉を少し壊して、体の修復機能を促進させます。滞った
血流を改善させます。
●鍼を打つことで、
鎮痛作用の高い脳内麻薬(βエンドルフィン)が放出されます。
●
免疫機能の活性化
体に異物(金属性の鍼)が入り、微細な損傷を与えることで、体がそれに反応して、免疫機能が活性化します。
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内蔵への働きかけ
胃腸や肝臓・腎臓の疲れは、背骨付近の体表の状態に反映されると考えられています
(内臓体壁反射)。
背骨付近の凝りに鍼を打つことで、内臓を元気にする効果があります。
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自律神経の調節
電子機器の多用や仕事のストレスから、
現代人はとかく交感神経優位になりがちです。
鍼を打つことで、緊張状態から解放され、
副交感神経優位のリラックスした状態になれます。
●
マッサージとの比較
鍼の方が奥深い凝りに届きます。
術後効果が、鍼の方が長持ちします。
整形外科・接骨院(整骨院)との比較は、ニュースレター第一号
(PDF)をご参照ください。
●鍼灸未体験の方は、”はり”というと、どうしても注射と同じようなイメージで捉えてしまって、「チクッ」と痛そうと考えてしまいますが、実際に受けてみるとそれほど「チクッ」としません。多少刺された時の痛みがあることもありますが、まったく刺入時の痛みがなく鍼が入ることも多いです。
2)明鏡止水庵の鍼の打ち方
●鍼の流派によっては、手先・足先に浅く刺すのが中心の打ち方もありますが、当庵の鍼は、凝っているところに、しっかり鍼を効かせます。
●石坂流という江戸時代から伝わる伝統的な打ち方をベースにしております。(石坂流については、
こちらをどうぞ。)
●1人の患者さんに付きっきりで施術します。
鍼を刺したまま放置し、他の患者さんを同時に
施術することはしません。
●鍼への電気通電は、原則しません。
●体の状態を丁寧に診て、硬結を探してそこに打ちます。必要であれば、鍼を動かして充分に揉みほぐします。
●患者さんのお辛いところ(局所)+全身治療をします。頸肩だけがお辛いという場合でも、腰にも鍼を打ちます。
●お灸はもぐさをひねって皮膚の上で焼く透熱灸がメインです。
(せんねん灸を使うときもあります。)
鍼のみの患者さんも多いです。60分だとなかなかお灸に時間が割けないことも多いので。
深谷灸法という、竹筒を使って熱さを緩和する方法を採ることが多いです。竹筒による押圧効果もあって、熱が奥に通るような気持ちよさがあります。
●滅菌された使い捨ての鍼をその場で開封し、術後は破棄します。鍼による感染の心配は基本的にありません。
以上