1)鍼灸治療を受けるにあたって
●初回は、問診で20−30分かかるので、トータル1時間半位、時間をみてください。
●女性の服装について
上はキャミソール・タンクトップなど肩が出るもの、下は膝丈位のしめつけない短パン等(スパッツでない方が良い)が一番施術し易くありがたいです。冬は寒いので、適宜、施術部位を出しやすいものでお願いします。患者着も用意してます。
●食事
施術1時間前位には済ませて置いてください。
2)術後の注意点
● 入浴
鍼によってできる皮膚の損傷は非常に小さいものですので、お風呂に入ってそこから感染するというものではありません。ただし、体の弱い人や鍼灸治療が始めての方の場合、治療により体が疲れてしまうことがあります。
鍼治療になれてない方は、治療当日の長湯は避けてください。また治療直後1時間位は、入浴は控えてください。
● 運動
鍼治療は、体の筋肉に少し損傷を与え、固まった筋肉の緊張を緩め、血行を改善します。治療直後は、体の中で好転反応が起きているので、その変化を見守ると
いった気持ちで、ゆったりと就寝まで過ごされ、早めにお休みになることをお勧めします。治療当日の激しい運動はなるべく控えてください。
● 酒
上記のような理由で、治療を受けた後は普段より血行が良くなっており、酔いがまわり易くなっています。治療効果を高めるためにも、当日の飲酒はお控えください。
● 出血・内出血
鍼により毛細血管が損傷し、出血することが時々あります。出血は直ぐに止まりますので問題ありませんが、内出血により、いわゆる“青たん”ができる場合があります。1−2週間位で自然に消えてゆくものですので、心配いりません。
● 灸痕
お灸は皮膚に小さな火傷を作り、それを直そうとする体の免疫反応を利用して、組織の活性化を図ります。多少灸痕が残っても、個人差がありますが、ほとんどの場合2週間位できれいになります。
● 瞑眩(めんげん)反応
治療後、人によってさまざまな反応が起こることがあります。だるい、眠くなる、ほてる等さまざまですが、これらの症状は、東洋医学では瞑眩(めんげん)反応と呼び、体の状態が良くなる好転反応とされています。
3)治療頻度について
患者さんの状態は様々で一概には言えませんが、慢性的な症状をお持ちの方が多いので、理想的には週1回の治療を2−3ヶ月続けて頂き、その後2週に1回、
あるいは月1回位のペースで続けて頂くと良いと思います。しかしながらこのご時世、時間もお金も体のメンテナンスにそんなに掛けられない、とおっしゃる方
も多いかと存じます。そんな方は月1回でも、治療を受けるのとまったくなしとでは大きく違いますので、気軽な気持ちでまずは受診して頂き、「悪くないな。
だいぶ楽になった。鍼嫌いじゃないかも。」と思って頂けたら、できる範囲で続けて頂ければと思います。
以上